10月4日午前、TPSCとGolden Artisanは、2024 Energy Taiwan展示会において、ペロブスカイト太陽電池建材ブランド「Artificer Intelligence Zero emission(AIZ)」の正式設立を発表しました。このブランドの目標は、建築業界のゼロカーボン排出への転換を推進するとともに、エネルギー創出建材に対する市場の大きな需要に応えることです。
ペロブスカイト太陽電池は、第三世代の太陽電池技術として知られ、その透光性や立面発電の特性により、建物のガラスカーテンウォールやガラス手すり、建築のドアや窓といった建材に適しています。これらの特性により、ペロブスカイト太陽電池は建築物の発電能力を最大化する革新的な技術として注目されています。
Golden Artisanは、3代にわたり続く高級アルミドア・窓のリーディングカンパニーであり、その卓越した技術、特許取得済みの導流孔デザイン、水密性、気密性、風圧耐性、遮音性の分野で日本ブランドを凌ぐ国際認証を獲得したことから、「ドア・窓のロールスロイス」と称されています。
国連環境計画（UNEP）によると、建物と商業施設の二酸化炭素排出量は、全世界の温室効果ガスの38%を占めており、建物の炭素排出量を削減しつつ、同時に発電能力を高めることは、建築のゼロカーボン目標を達成するために非常に重要です。「Artificer Intelligence Zero emission(AIZ)」は、この背景を基に設立されました。ブランド設立前から、TPSCとGolden Artisanは共同で「ペロブスカイト Window Zero 」の試作を開発し、日本化学工業日報の特集や上海光伏展の金賞を受賞しました。今後、ブランド設立後に製品のフィールドテストを行い、実際の応用を通じて、ペロブスカイト創エネルギー建材がどれほどの発電・節電効果をもたらすかを示す予定です。
設立式において、TPSCの陳来助会長とGolden Artisanの呉律謙社長が共同で「AIZ」ブランドの誕生を宣言し、最新のペロブスカイト創エネルギーウィンドウおよび創エネルギードア製品を展示しました。会場では、ペロブスカイト太陽電池技術の最新進展を紹介するイメージ映像が上映され、ブランドの建築創エネルギー分野における意欲が示されました。
陳来助会長は、「ゼロカーボン排出の実現はすでに国際的なトレンドであり、AIZ風光淨零ブランドの設立はこの潮流に応じたもので、消費者に革新性と高効率な建築用ゼロカーボンソリューションを提供する」と述べました。
一方、呉律謙社長は、「アルミドア・窓業界からファッション界への進出、さらには超高水密性能認証の取得に至るまで、『持続的なイノベーション』は常にGolden ArtisanのブランドDNAである」と強調し、AIZがアルミドア・窓業界のグリーン転換を推進し、業界のクロスオーバーとアップグレードを実現すると語りました。
設立式の終盤、陳来助会長と呉律謙社長は、黒布に覆われたペロブスカイト創エネルギーウィンドウを共に公開しました。創エネルギーウィンドウが環境光を受けて発電を始め、その電力でマスコットキャラクター「光の子」が点灯しました。「光の子」は光とエネルギーの象徴であり、輝く太陽光でも、わずかな微光でも、光がある場所では生命が育まれ、文明が繁栄することを示しています。両社は、このクロスオーバーな協力を通じて、建築に太陽光発電を統合する推進を加速させることを期待しています。
陳来助会長は、OPEN Aの創設者であるIオートマンが2024年のダボスフォーラムで述べた公開対話を引用しました。「私たちが世界で必要とするエネルギーは、これまで想像していたよりもはるかに多い。私が描く未来のビジョンでは、2つの最も重要な通貨は、計算力とエネルギーだ。」そして、建築に太陽光発電を統合する手法が、次の再生可能エネルギー開発の主要なトレンドの1つになるだろうと述べました。
Artificer Intelligence Zero emission(AIZ)ブランドの設立は、台湾が建築におけるゼロエミッション分野で重要な一歩を踏み出したことを象徴しています。今後、AIZは、建築業界のグリーン転換をさらに推進し、質の高いエネルギー創出建材を提供することで、世界的なゼロカーボン排出の実現に貢献していきます。
イベント情報：2024 Energy Taiwan
日程：2024年10月4日（金）～2024年10月6日（日）
時間：10:00～17:00（最終日は16:00まで）
場所：南港展示ホール2館 4階
ブース番号：S0124
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